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2006/03/10

高気密・高断熱工法や自然エネルギー活用システムの導入費用

☆ご質問007☆

高気密・高断熱工法や自然エネルギー活用システムを導入すると、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

☆回答はこちら↓

高気密・高断熱工法や自然エネルギー活用システムを導入するといくらかかるのか。

 普通の家と比べると、高気密・高断熱を行う分、資材と工賃が高くなります。自然エネルギー活用システムを導入するとその内容により、さらにその分の資材と工賃がかかります。

 壁内充填断熱工法の場合で、断熱・気密関係の工事費が約18,000円/坪コストアップとなり、その他の換気設備、断熱サッシ工事などに約22,000円/坪かかり、合計で約40,000円/坪のコストアップとなります。外張り断熱構法では断熱・気密関係の工事費が約35,000円/坪コストアップとなり、その他の換気設備、断熱サッシ工事は同じくらいなので、合計で約57,000円/坪のコストアップとなります。今回の住宅が40坪として、壁内充填断熱工法で約160万円、外張り断熱構法で約228万円のコストアップとなります。

 自然エネルギー活用システムに関しては、ソーラーサーキット工法の家はフランチャイズなのでこちらでは見積もれませんが、「「いい家」が欲しい」の著者は最低でも坪当たり70万円は必要と言っています。もちろんこれには前述の高密度・高断熱化の工事費は含まれています。OMソーラーシステムに関しては、通常の高密度・高断熱化工事費に加えて100万円程度の設備工事費がかかるようです。それでもランニングコストは1,200円/月程度で基本的な暖房給湯ができるので十分お徳かもしれません。

全体の予定予算の中で自然を生かした建築を実現するには

 高気密・高断熱の採用や自然エネルギーの活用はもちろんのこと、からだや環境にやさしい自然素材を選択すると、一般的には材料費も工賃も高くなることが多いようです。しかしながら光熱費などの維持管理費が安くなり、建物が長持ちし、健康も維持できれば、長い目で見るとお徳かもしれません。それでもやはり総予算を増やせないようでしたら、あまり無理せずに一般的に用いられている建材や工法を用いたり、項目に優先順位をつけたりして選択的に導入してはどうでしょうか。

建築設計のご相談はPDS(パシフィック・デザイン・システムズ 一級建築士事務所)へ
http://www.pdsi.co.jp

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