施工する際の工務店の候補はどうなっていますか?
☆ご質問004☆
御社に依頼した場合、工事を行う工務店はどのようになっているのでしょうか。
☆回答はこちら↓
私どもが設計を担当した場合は建築設計事務所としての立場で、その設計図をもとに建築工事を請負ってくれる建設会社や工務店を探します。お施主様が紹介あるいは推薦していただく場合もありますが、通常は私どもが付き合いのある工務店や建設地の地域で実績があり信頼できる工務店を調べて複数候補に上げます。設計がほぼまとまってきた段階で候補に上げた複数(通常5~8社程度)の工務店に見積もりに参加する意思があるか問合せ、参加意思を表明した工務店に設計図を見せて見積りを取ります(これを合い見積もりと言います)。各社から見積りが提出された段階で、設計事務所は数量などその内容が正確でかつ適切な値段が記入されているかどうかを精査します(工務店から出される見積書を見るとその工務店の技術力ややる気がある程度判断できます)。工務店側には当然複数の工務店に合い見積りを依頼していることを伝えてありますから、どの工務店も仕事を受注しようと競い合って低い金額を提示するように努力してきます。このように競争原理を働かせることによって、特命で一社の工務店に依頼するよりかなり低い金額で工事を発注することができるわけです。ケースによって異なりますが2~3割安くなることも珍しくありません。日本の建設工事は工務店が実際に建設資材を仕入れている値段や大工さんなどの職人に支払っている工賃が公開されておらず、どの程度が適切な値段か、どの程度まで安くなるのか実態が把握しにくくなっておりますので、複数の会社に同一の設計図を元に見積りをとって比較することが極めて重要です。
お施主様が工務店と工事契約を締結する場合は、この時見積りの対象となった設計図面と工事仕様書が契約書に添付され、工務店はその図面と仕様書の内容通りに提示した請負金額で工事を完成させる義務を負うことになります。
建築設計のご相談はPDS(パシフィック・デザイン・システムズ 一級建築士事務所)へ
→http://www.pdsi.co.jp
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント